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ガイド · 9分

コラージュとは

コラージュとは、写真や紙や文字を貼り合わせて一枚にまとめた作品のこと。語源とその意味、フォトコラージュ・デジタルコラージュ・紙のコラージュといった種類、貼り絵やコラ画像との違い、はじめの一枚の作り方まで日本語で整理しました。

日本語 初心者基礎知識種類

コラージュとは、写真や紙、布、文字といった別々のものを一枚にまとめた作品のこと。フランス語の coller(貼る)が語源で、意味はほぼそのまま「貼り合わせたもの」。

絵が描けなくてもいい。画材を買い揃える必要もない。手元にある素材と、それを並べる場所——台紙一枚でも、スマホの画面でも——があれば成立する。だから小学校の図工とスマホのアプリが、同じ名前で呼ばれている。

日本で「コラージュ」と言うとき

同じ言葉が、場面によってかなり違うものを指す。

  • 貼り絵・ちぎり絵 — 色紙や雑誌を切って、あるいはちぎって台紙に貼る。小学校の図工で作ったのがこれ。
  • フォトコラージュ — 写真を何枚かレイアウトに並べる。今この言葉がいちばん使われているのはこの意味で、「コラージュアプリ」で出てくるのもこれ。
  • 推し活のデコ — 推しの写真にステッカーとメンカラを重ねて盛る。トレカデコや手帳デコも同じ仲間。
  • コラージュ療法 — 雑誌の切り抜きを台紙に貼る作業そのものを心理療法に使うもの。仕上がりの出来ではなく、何を選んだかと作っている間のことを見る。

やっていることは全部同じ。別々のものを選んで、一枚の中に配置する。

コラージュの種類

作り方で分けると、だいたい4つ。

フォトコラージュ

写真を複数枚、一枚のレイアウトにまとめたもの。きれいに整列させる、自由に散らす、少しずつ重ねる——どれもフォトコラージュ。

日付のあるできごとと相性がいい。誕生日、卒業、旅行、行事。一年後に見返すのは、たいていこの形で残したものになる。

向いている場面: 誕生日、記念日、卒業、旅行、SNS投稿 作ってみる: コラージュの作り方

デジタルコラージュ

最初から最後まで画面の中で作るもの。はさみとのりの代わりに、グリッド、テンプレート、ステッカー、写真編集を使う。

失敗しても取り消せて、できたらそのまま投稿できる。InstagramやTikTokで流れてくるコラージュはほぼ全部これ。

向いている場面: SNS、推し活、ムードボード、急ぎのプレゼント 作ってみる: 推し活コラージュの作り方推しノートコラージュの作り方

紙のコラージュ

元祖。雑誌の切り抜き、プリントした写真、チケットの半券、押し花、手書きのメモ、マステ、布の端切れを、実際に切って貼る。紙の質感がそのまま作品の一部になる。

デジタルとは手触りが違う。切り口はまっすぐにならないし、貼り重ねた紙には厚みが出る。はさみの音とのりの匂いがある分、渡したときの重さも変わる。

向いている場面: スクラップブック、寄せ書き、年賀状、手渡しするもの 作ってみる: 寄せ書きコラージュ年賀状コラージュ——どちらも印刷すれば紙のコラージュとして仕上げられる

ミックスメディア

写真と手描き、印刷した文字と絵の具、デジタル画像と実物の質感——種類の違う素材を一枚に混ぜたもの。素材が揃っていないことが、そのまま見せ場になる。

向いている場面: 作品づくり、三年間の記録、手作り感を出したいとき 作ってみる: 卒業コラージュの作り方

コラ画像やモンタージュとは何が違うか

日本語だと、似た言葉が近くに三つある。

コラ画像。 「コラ」はコラージュの略だけれど、実際に使われるのは「別人の顔をすり替えた合成写真」の意味。見た人に一枚の写真だと思わせるのが目的。コラージュは逆で、貼ったことを隠さない。

モンタージュ。 モンタージュは時間の中に並べる手法で、映像を次々に切り替えてつなぐ編集を指す。コラージュは空間の中に並べて、一目で全体を見せる。日本語の「モンタージュ写真」は目撃証言から作る似顔絵を指すので、そもそも別の話になりやすい。

フォトブック。 フォトブックは一枚ずつめくって見るもの。コラージュは一枚に収めるもの。だから枚数に上限があって、必ず「選ぶ」ことになる。

どれで作るか迷ったら

フォトコラージュデジタルコラージュ紙のコラージュ
素材写真(データでも印刷でも)画面上の写真・文字・ステッカー紙、プリント写真、半券や押し花
道具コラージュアプリ、または印刷した写真と台紙スマホ、タブレット、パソコンはさみ、のり、台紙
時間10〜30分10〜30分30〜90分
向いている場面行事、記念日、思い出のまとめSNS、推し活、ムードボードスクラップブック、寄せ書き、手渡し
仕上がり整っていて伝わりやすい今っぽくてシェアしやすい手触りがある

境目はけっこう曖昧。デジタルで作って厚紙に印刷すれば紙のコラージュになるし、紙で作って撮影して投稿すればデジタルコラージュになる。分類は後から付いてくるので、決めてから始めなくていい。

歴史は100年ちょっと

美術の用語としてのコラージュは1912年ごろに始まる。ピカソが油布を絵に貼り付け、ブラックが新聞の切り抜きを作品に取り込んだ。二人はこれを パピエ・コレ(貼られた紙)と呼んだ。

ただ、貼って作ること自体はずっと古い。ヨーロッパのスクラップブック、日本のちぎり絵や千代紙貼り、各地の民芸品。「作品」と名前が付く前から、人は手元の紙を貼って並べていた。

20世紀に変わったのは目的のほう。ダダの作家たちは新聞や広告を切り貼りして政治とメディアを批評し、ポップアートは同じ手つきで消費文化を組み替えた。何を貼るかで意味が変わる、という発見がここで生まれた。

今スマホでやっていることも、はさみが変わっただけで中身は同じ。

はじめの一枚

「作ったことがない」から「作った」までの最短ルート:

  1. 目的を決める — 誰かへのプレゼント、行事の記録、自分用のムードボード
  2. 写真を4〜8枚選ぶ — 被写体より雰囲気を揃える
  3. レイアウトを選ぶ — グリッドがいちばん失敗しない
  4. 配置してトリミングする — 写真同士が同じ場所にいるように見えるまで
  5. デコを1〜2個だけ足す — タイトル、日付、ステッカー。ごちゃつく前に止める
  6. 最高画質で保存する

この6つをもっと細かく割ったものがコラージュの作り方にあります。行事名がもう頭に浮かんでいるなら、レシピにそのまま載っているかもしれない。

用語の早見表

用語意味
グリッド写真を入れる枠が最初から決まっているレイアウト
フリースタイル枠のない白紙のキャンバス。どこに何を置いてもいい
テンプレートレイアウトとデコが組まれた状態で用意されている完成形
マジック切り抜き被写体を背景から切り離して、透明なステッカーにする機能
ムードボードできごとではなく雰囲気をまとめたコラージュ
スクラップブック風紙に貼ったような重なりと余白を再現したスタイル
デコステッカーや文字を盛って仕上げること。推し活で言うあれ
ミックスメディア種類の違う素材(写真、手描き、文字、質感)を一枚に混ぜること

よくある質問

コラージュとは簡単に言うと何ですか?

写真や紙、文字といった別々のものを貼り合わせて、一枚にまとめた作品のことです。語源はフランス語の coller(貼る)。素材が複数あって、それを一つの画面に配置していれば、紙でも画面上でもコラージュです。

フォトコラージュとは何ですか?

写真を複数枚、一枚のレイアウトにまとめたコラージュです。グリッドに整列させたもの、自由に散らしたもの、少し重ねたものが代表的で、今いちばん多く作られている種類です。

コラージュと貼り絵・ちぎり絵は同じものですか?

貼り絵とちぎり絵は、紙のコラージュの一種です。はさみで切った紙を貼るのが貼り絵、手でちぎった縁の毛羽立ちを活かすのがちぎり絵。どちらもコラージュに含まれます。コラージュのほうが範囲が広く、写真やデジタルの作品も入ります。

コラージュとモンタージュの違いは何ですか?

コラージュは空間に並べるので、一目で全体が見えます。モンタージュは時間に並べるもので、映像やカットを次々に切り替えていく手法を指します。日本語の「モンタージュ写真」は目撃証言から作る似顔絵のことなので、こちらとも別物です。

コラージュを作るのにアプリは必要ですか?

紙で作るなら、はさみとのりと切り抜きだけで足ります。写真で作るなら無料のコラージュアプリがいちばん早い——グリッドとテンプレートが用意されていて、写真を入れるところから始められます。手順はコラージュの作り方にまとめています。

何から作るか

コラージュが何かわかっても、何を作るかは別の問題。実際に完成するのは、たいてい日付が決まっているものです。技法から選ぶより、行事から入ったほうが手が動く。

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